BIG4の時代
1987年。ロータス・ホンダのアイルトン・セナ、マクラーレン・TAGポルシェのアラン・プロスト、
ウィリアムズ・ホンダのナイジェル・マンセルとネルソン・ピケの4人が圧倒的な速さを見せていました。
当時はホンダのV6ターボエンジンが最強と言われ、高速コースのイギリスGPでは1-2-3-4フィニッシュという快挙を成し遂げた程でしたが、
そんな中で、このBIG4の中で唯一その武器を持っていなかったプロストのレース巧者ぶりは光っていました。気が付けばいつもトップ争いをしてて「いつの間に?」と思う事も多かったです。
予選では1度もポールポジションを取っていませんが、この年3勝を上げてランキング4位になりました。
セナは予選の一発はとにかく速くて「先行逃げ切り」のパターンが多かったですね。我らが日本人の中嶋悟さんがチームメイトでしたが、あまりの速さの違いに衝撃を受けました。 日本では無敵と言われていた中嶋さんですが、セナと比べるのは酷でした。息子の一貴くんも同じような境遇だったのは妙な因果かもしれません。
ピケもプロストと同じようなレース巧者のイメージでした。マシンに優しく、確実にトップ争いに加わり、ポイントを稼ぐ。 結局プロストと同じ3勝でしたが、2位に7回入った事でこの年のワールドチャンピオンに輝きました。
この年最も多くの6勝を上げたマンセルはリタイヤが多く、最終的にはピケにチャンピオンを奪われる形になりました。 派手なドライビングで「荒法師」と言われた彼ですが、実はとても繊細な感覚の持ち主で、マシンの挙動の変化に対して素早く反応できる身体能力も持っていたドライバーでした。
あの年が最初だったから 私が初めてF1を見たのがそんな激戦の'87年でしたので、一気にその魅力に取付かれてしまいました。 もし見始めたのがマンセル圧勝の'92年とか、M.シューマッハ&フェラーリの一人相撲だった2004年とかだったら、ここまでF1にハマる事もなかったでしょう。
やっぱりレースは接戦が面白いですよね〜。 |
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